キャッチコピーというと、どのような言葉が思い浮かぶでしょうか。
多くの人は、テレビCMなどでよく耳にしそうな言葉をイメージしますね。
お洒落で斬新な、ドキッとする、語呂がよい、かっこいい、、、
そんな言葉をイメージするでしょう。
しかし、残念ながらセールスの現場に立てばこのような言葉は、キャッチコピーとは言えません。そのような言葉では、セールスチャンスは生まれません。
ハッキリ言えば、お金は生まれません。お金をうまないのであれば、それは、あなたのキャッチコピーとは言えませんね。ただの言葉遊びにすぎません。
コンサルティングをしている時もこのように言うと
「私は、心に残るセンスの良い言葉で、アピールしていきたい!」
と反論される人もいらっしゃいます。たしかに、販売上、人の注意を引くということはとても大切なことです。しかし、セールスは、人の注意を引けば成約できるというわけではありません。
特に、オフライン(対面)でセールスをする場合は、いっそう意識する必要がある事項です。
「自己満足のキャッチコピーは役に立たない」
これが、結論です。
セールスに必要となってくるのは、あくまでお客様の目線に立ったキャッチコピーなんです。
私が実際に体験した事例をあげましょう。
ある懇親会で、はじめてお会いする弁護士さんがいらっしゃいました。特定の分野では結構有名な方でしたが、その時、私は失礼ながら存じ上げていませんでした。
名刺交換の際に言われた一言
「魂の弁護士〇〇です。困ったことがあったら是非!」
ん??んんん???
私と一緒にいた経営者の方は、その方と面識があったので、
「そうですよね、〇〇さんはまさに「心」という言葉がよくお似合いですね」とほほ笑んでいらっしゃいました。
でも、私はその方を知らない、はじめての紹介で「魂の・・・」と言われても意味不明。
でも、もし、このように言われていたらどうだったでしょうか。
「他のどの弁護士よりもコミュニケーションに重きを置き、机上の論だけで解決させない、心を込めた弁護対応をしています。」
このように言われていたら、
「親身に話を聞いてくれて、法律上の可否判定だけでなく、こちらの想いもしっかりと汲んでいただけそうだな。」
となります。少なくとも私は、そのように思います。
自己満足のキャッチコピーでは、どのような時にお願いするべき人なのかという顧客側の目線に立っていません。
それでは、いざという時にその人を思い出してもらうことなんて不可能です。
これが、「自己満足のキャッチコピーは役に立たない」ということなんです。
気取ったキャッチコピーはセールには、役に立ちません。お客様の目線に立った分かり易い言葉がセールスチャンスを生みます。
効くキャッチコピーがあって、はじめてセースルチャンスが生まれます。
キャッチコピーに対する誤解を理解して、あなたのキャッチを良いものにしていってください。
カッコよくなくても、ダサくてもいいんです。相手が「へぇー、なるほど」と言ってくれる分かり易い言葉で。