ストレスに強い人と弱い人の決定的な違い

今回は、ストレスに強くなる習慣についてお話します

突き詰めれば、ストレスとは「自分との対話」によって蓄積されてくるものです。

よって、「自分」とどのような会話をするかによって、ストレスになるかならないかも決まってきます。

ストレスに弱い人というのは、じつは、自分ととんでもない会話をしています。

決して口外できないようなひどい会話になっていることが多いのではないでしょうか。

よく友人同士でこんな会話を聞いたことありませんか。

特にストレスと無関係そうな、おしゃべりな友人が・・・

「思ったことを喋らないからストレスたまるんだよ。 自分の意見はどんどん言わなくっちゃ。

私は、思ったことがあれば、すぐ発言しちゃうよ。」

きっと、このようなセリフは誰もが聞いたことがあるはずですよね。

でもこの話にはちょっと誤解があるんです。

上の会話では、

「思ったことを発言しないから、ストレスがたまる」

という前提での会話ですが(確かにそれも多少はあると思います)、実は、それ以前の問題なんです。

どういうことかと言うと、

発言する前の段階、つまり、「自分との会話」の時点でひどい対話になってしまっているです。

自分との会話内容が良くない方向に行っている ⇒ そんな考えは、発言できない ⇒ 黙ってしまう

こんな感じです。このサイクルが一瞬で起こっています。 

結果、どんどん発言できなくなってきます。 

しかし、ストレスのたまらない「自分との対話」 なんてそうそう簡単にできるわけありません。

ここでは、できるだけ具体的な例をあげてストレスを蓄積しない思考の転換方法を

お話したいと思います。

その一つが非合理的な考え方から合理的な思考に転換する習慣です

具体的には普段の生活でネガティブな言葉を自分の中でポジティブな言葉に置き替えてしまうというのが有効です。

精神科医のデビット・D・バーンズ氏が提唱する非合理な考え方の代表例 、

「10種類の認知のゆがみ」の中から、典型的な転換例を示したいと思います。

~非合理的な考え方から合理的な考え方に転換していく習慣~

デビットDバーンズ氏の認知の歪みの転換例

1 ALL OR NOTHING  極端な完ぺき主義タイプ

【非合理志向】 物事を白か黒か勝ち負けの両極端で考える
 
 例:一つでも失敗があればすべて失敗したも同然だ

これを合理的な考え方に転換すると…

【合理的思考】「成功したこと」「よかったこと」に意識を向ける

 例:半数以上の人がこの仕事を評価してくれた。この調子で次回につなげよう

2 過去の一般化 過去にとらわれすぎるタイプ

【非合理的思考】 1度成功しなかったことは全部成功しないと考えてしまう

 例:過去にうまくいかなかったから、今度も絶対失敗する

これを合理的な考え方に転換すると…

【合理的思考】 状況は常に変化する。過去は過去と考えるように意識

 例:あのころとは状況が違う。だから今の作戦を練ろう

3 心のフィルター 良い部分に意識が向かないタイプ

【非合理的思考】 良いことは、遮断し何もかも悪い方向に解釈してしまう

 例:今までの私の人生良いことなど何もなかった。全部〇〇のせいだ。

これを合理的な考え方に転換すると…

【合理的思考】 良かったことをピンポイントで見つけてみる訓練

 例:良くないことが続くけど、あの部分だけは楽しかったなあ

4 拡大解釈と過小評価 自分に厳しすぎるタイプ

【非合理思考】やな出来事大げさに捉え、良い部分を適切に評価できない

 例:ミスした他人を励ませるのに自分のミスは許せない

これを合理的な考え方に転換すると…

【合理的思考】 ささいなことであっても成功したことよかったことを認めるように意識する

 例:自分に対して寛大になってみる。怪我なく終えることができたらまぁ良し、程度に捉える。

5 すべき思考 「あれはすべき、これはすべきでない」で判断するタイプ

【非合理的思考】具体的な根拠もなしに〇〇するべき〇〇するべきでないと考える

例:常識的に考えて社会人だったら〇〇に考え、行動するべきだ

これを合理的な考え方に転換すると…

【合理的思考】様々な考えがあると認識し多様な意見はちゃんと受け入れもしもそうだったらと想像する

 例:時代が変わればやり方も違う。今だったら良い感じになるかもしれない

 

~「他」評価でなく「自」評価できる~

また、非合理的な考えをする人は他人から自分はどう見られているかを気にする人が非常に多いです。

しかし評価する人の性格、機嫌、体調、状況次第でその評価は変わり、評価は絶対的なものではありません。

当然ながら、評価する人も人間だからです。

例え、結果が悪かったとしても自分の努力が少しだけ足りなかったと思うだけで気づきからの

自己成長につながり、それ自体が成功だと考えこともできます。

結局、結果に対して成功か失敗かは、自分で決めればよくて、自分がどう思うかなのです。

ストレスで心を病まないためには他の評価ではなく自己評価できることが重要です。

あなたの行動と他人の評価とは無関係であることをしっかりと理解する必要があります。

他人の評価を気にすることなく自分の心をしっかり見ましょう。そして、自分と質の良い会話をしましょう。

自分の心が満足したかそれを追求するべきです。 すると、きっとあなたの心も軽くなります。

試しに、1週間だけ全く他人の評価を気にせずに自分の心のみを指標にして、

考え行動してみるのもいいでしょう。

自分との会話内容を変えるだけできっとその結果も違ったものになるはずです!

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