それでは砂漠でキンキンに冷えた水すら売れない

「何か売れる商品はないですか」

「もっと簡単に稼げる方法はないんでしょうか」

年間150人以上の経営者と話しをする中でこのような質問を受けることが稀にあります。

その方の会社が扱っている商品、ビジネスモデル、主要な取引き相手、社員数など

を少し伺えば、経営状態を大体把握することができるのですが、そのような質問をされてくる方の会社は例外もれなく、赤字経営となっています。

 

またこんな相談もあります。

新しいビジネスを始めたから話しを聞いてほしい。 

不思議な事にこういう話を急にしてくるんですね。

 

一年近く連絡をとっていなかったのに急に連絡がきて、会社まで来てくれないか 的な。

「相当に急を要する話であれば、いたしかたなし」と言い聞かせ、善意100%でうかがってみても、

残念ながら、、、、冒頭の発想から考えられたビジネスであることがよくあります。

もちろん、ご自身のビジネスを突きつめて、商品を改良したり、画期的な販売戦略を打ち立てたのであれば全く問題ないのですが、、、

ほとんどが 「あっ、その手の話ですか、、、」 というものです。

そういう方に限って、主要となるご自身のビジネス商品・サービスはとてもいいものを持っています。

なのにそれを差し置いて、安易なところに目が行くんですね。

これは苦しい時であればあるほと、よくやってしまいがちだと思うのですが、そんな風になってしまうと

どんなに話を戻そうとしても、軌道修正をしようとしても、そのような話しは頭に入って行かないんですね。

今は様々なビジネスの展開方法もあり、営業手法も増え、どんどん新しいものが発明されています。

そういったものを試してみるということは、とてもいいことだと思うんですが、

今のビジネスがうまくいっていない、または停滞している、そんな状況から脱出するのに

突拍子もない「うわさのビジネス」に手を出すことは幼稚過ぎます。

そういう方に失礼を承知で問います。

 

本当にやる気がありますか。

何のためにあなたは、ビジネスを始めたんですか。

そのビジネスの本当の目的はなんなんですか。

誰を幸せにしたいのですか。

あなたが生み出す価値を誰に届けて、役立てて欲しいと思っているのですか。

人生においてあなたはどんなものを得たいのですか。

 

あなたが何年もやってきたビジネスをもう一度本気で考えてみてください。

よそ見をしている時間はありますか。

借金してまでゴルフに行っている時間はあるのですか。

 

きっとあなたは床に落ちているだろう1ドルを必死に探しまわっていて、あなたの机の上の目の前にある100ドルをやすやすと見過ごしています。

きっと今のあなたでは、カラカラに乾いた砂漠でもペットボトルのミネラルウオーター1本と売ることはできないでしょう。

あなたに信念も根気も勢いも何もないからです。何も感じないからです。

 

簡単に稼げる方法なんてありません。

猛烈に考えて、素早く実行して、あきらめずに修正して、それを桁違いなくらいまで繰り返す。

 

そんな基本的なことをもう一度、思い出して、今すぐにあなたのビジネスを磨きにかかりましょう。

 

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