前回は、やる気が続かない理由を脳の仕組みから解説しました。
いかがでしたでしょうか。
それを読めば、いつもやる気が続かない自分であっても落ち込むばかりではなく、少しは、許せる気になれたのではないでしょうか(^^
脳の仕組みだからしょうがないんだな。と。
まだご覧になっていない方はこちらを先にお読み下さいね
さて、今回はその続きになります。
前回、脳が異常を察知すると「あなたを戻そうと危険信号を出す」と言いましたが、それはわかりやすく言うとどのようなことなのかについて説明していきますね。
この危険信号とは、一体どのようなものなのでしょうか。
体調が悪くなる? 頭が痛くなる? 熱が出る? 眠くなる? 古傷が痛む?
そのような事が予想しやすいでしょうか。
実は、もっと巧妙なんです。
私たちが全く気付かない方法で、危険信号を出し、思考や行動をストップさせるのです。
普通にしていれば、私たちはこの危険信号に気付くことはありません。 残念ながら、、、。
なぜかと言うと脳は、私たちに錯覚させるからです。
錯覚?何を?
ここでも少し考えてみましょう。
その錯覚とは、、、
「できない言い訳」
なんです。
脳は、私たちにできない言い訳をいくつも思い浮かべさせるのです。
それまでの時間はわずか5秒とも言われています。
ですので、5秒ルールというものもあって、思い立ったら5秒以内に行動を起こすというものがあるくらいです。
脳ができない理由を思いつく前、すなわち5秒以内にとりあえず動く、行動を起こしてしまうというものです。
5秒たってしまうと脳はできない理由を私たちにさまざま思い浮かべさせることに成功します。
本当にできない理由でそれが正しいのかどうかは問題ではありません。
まるで、天地がひっくり返ってもできない事のように錯覚させるのです。
次のような話だとイメージがつきやすいかもしれません。
あなたは、ある歌手と出会い、その人の歌に人生を変えられるほどの衝撃を受けたとします。
そして、強く想いました。
「私もこんな素敵な歌手になりたい!多くの人を歌で救いたい!」 と。
しかし、その直後に様々な問題があなたの頭をよぎります。
私、そんなに歌上手くない、、、
私、楽器できない、、、
私、音楽の学校出ていない、、、
私、ビジュアル自信ない、、
私、詩書けないかも、、
私、人一倍、緊張するし、、、
これです。これが本人が全く気づいていない「危険信号」=「錯覚」 なのです。
でも、よ~く考えてみて下さい。
歌がそんなに上手ではない歌手の方、たくさんいますよね。
まったく、楽器ができない歌手の方(正確には、後で覚えていった方)たくさんいますよね。
音楽の学校出ていない歌手、、、きっとそういう人の方が多いのではないかな。
ビジュアルだって、さまざまな個性をお持ちの方いますよね。
詩を書くのは、誰もが苦労するらしいですね(だからこそ著作権の問題がある)。
緊張だって、歴数十年の大物歌手でさえ、本番前はえずくほど、緊張するらしい。 などなど
先ほども言ったとおり、その「できない言い訳」が正しいかどうかは問題ではないのです。
まるで、それが原因で実現が不可能かのように錯覚させるのが脳の危険信号なのです。
上記のように、落ち着いて考えてみれば、あなたが歌手になりたい!と思ったことと 「できない言い訳」は、全くの無関係であることがわかります。
これが、わかりやすい一例です。
もし、あたなが今までにやるぞ!と固く決意したけど、続かなかったことが、あったならば、一度、落ち着いて考えてみて下さい。
いくつもの「できない言い訳」を思いついたはずです。
それは、どんなことですか? 本当にそれが原因でできませんか?
それを乗り越えた人のエピソードを見たことありませんか?
さて、少し長くなったので、これまでの話を超簡単にまとめます。
とても大切なことです。
もし、あなたの「やる気」が急にしぼんでしまったとしても、それは、人間であれば、誰でも当たり前に起こることです。
それは、脳が「今までのあなた」に戻そうとしている働きかけによるものだからです。
そして、「できない言い訳」が頭をよぎったとしても、それは、その実現とは、全く無関係な言い訳なのです。
たとえ、その言い訳がいくつあろうが、身近に言われようが、あなたとは、全く関係のない事柄なのです。
もし、新しいチャレンジに対して、気持ちがしぼんでしまいそうな時は、何回もこれを思い出して下さいね。
あなたもこのような言葉を聞いたことがあると思います。
「人間が思いつくことは、100%実現できることに限られる」
「人間は実現できることしか、想像できない生き物である」
「心配事の90%以上は、起こることは無い」
以上、やる気が続かない原因について2回に渡り、お話してきました。
あなたも脳の仕組みを理解することで、新たなチャレンジに対する取り組み方も変わってくると思います。
余計なストレスやイライラを感じたり、落ち込んだり、自暴自棄などにならずにすみますね。
脳の仕組みについては、他にも様々な現象が発見されていますので、また、どこかでお話しできればと思っています。
コメントを残す