① 小さな会社ほど「戦術」よりも「戦略」が優先される。
つまり、成果に対する戦略の占めるウェイトが重くなるということです。
ここでいう戦略とは「指針」であったり「方針」、そういった要素の集合を指すと解釈してください。
誰を対象顧客つまりターゲットとし、
何を自社の強みとして、
どのようなプロセスで顧客を獲得していくのか、
または売り上げを上げていくか、
そういった表面的に目で見て確認することができないものとします。
一方で「戦術」とは戦う上での「手段」を指します。 これは目で見て確認ができるものです。
小さな会社で売り上げを上げるために様々な策を試したがうまくいかない、
経費はかかれど効果が出ない、
効率がイマイチ、
などなど、思い通りにいかない実例が多数ありますが、
このようなものは何が悪いのでしょうか。
それは、
しっかりとした戦略がないまま戦術だけを「あちこちつまみ食い」している からです。
知名度や商品力、資金力などの経営資源に恵まれてない小さい会社では戦術レベルを
いかに最適化したところで業績に影響を与えるほどの成果改善は見込めません。
これは私が実際に数多く見てきたことです。
こういう話しはよく魚釣りに例えられますが、
どんなに釣りざや餌の付け方を改善しても、そもそも魚がいない湖で釣りをしたところで
一向に釣れることはないでしょう。
ここで言う釣り竿や餌、その付け方などが「戦術」にあたり、湖の選択が「戦略」ということになります。
自分の釣りの腕前や道具の精度、えさの種類を考慮したうえで、あなたの欲しい魚がたくさんいる湖を選択するのが戦略なのです。
小さい会社には常にこのような視点での発想が求められます。
一方、大企業であれば話しは違ってきます。
なぜなら大企業は釣り竿一つ、餌一つとってみてもレベルが格段に高いのです。
そのため、とても魚が少ない湖であっても、その魚を漏れなくキャッチします。
つまり、大企業は戦術の改善だけでも相当な成果を上げられることがままあるんですね。
小さな会社は戦術よりも戦略
うまく成果が上がらない時は小手先の改善ではなくて根本から見直していく、というやり方が正しいんです。
② 小さな会社は残念ながら、ネット専門業者にあまり相手にされない(できない)
戦術にも戦略が重要であるということに加えてもう一つ重要なことがあります。
それはネット広告代理店や、制作会社などのネット専門業者は小さな会社をまともに相手にすることができないという事実です。
もちろん中には中小企業を専門にサービス展開している良心的な業者もあります。
しかし、それはごくごく一握りだと考えた方がいいかもしれません。
つてのない状態からそのような会社を探し当てるのは、ほぼ不可能に近いと思っていいでしょう。
大半の業者は小さい会社に対してなかなか十分なサポート行うことができません。
これは考えていただければわかる通り、儲からないんですね。
ネット専門業者からしても費用対効果が低く、採算が合わないんです。だから 1から10まで面倒を見ることができない。
重要なのは、このような現状を理解することです。
すると「良く分からないから」 という理由で、すべてを業者に丸投げすることは無くなると思います。
つまり委託先の業者が責任を持って取り組んでくれない以上は、自らが主体となって自社のマーケティングを推し進めていく
姿勢が求められるのです。
コメントを残す