どうやってもミスが減らない。クレームが多い、トラブルも多い。
そんなチームが一つは存在するもの。
今回、ここで、誰のせいだとかを書く気はありません笑。
もし、ヘッドカウント、個々の能力が全く変えられないとして、どのようにしたらこの現状から脱却できるのかを書きたいと思います。
私が、数多くの文献、過去の実例、偉大な経営者、急成長の企業などから実際に聞いたお話しを私なりの解釈で示したいと思います。
ここでは、あるチームの「ミスを減らすこと」を第一課題に設定します。
たいていやるべきは、
①工程(プロセス)の定義確認。あるべき姿ですね。やるべき事でもいいでしょう。
②現状の工程(プロセス)の棚卸し。実際にはどうなっているのか。把握ですね。
③ギャップの認識。やるべきことをやっていない。と認識。
④役割の再定義および再配置。個々の能力を今一度見つめなおし、適材適所に再配置。
⑤チェック機能とその検証。正しく行われいるかのチェック機能を作動する。そして検証後、修正していく。
などです。細分化すれば、まだまだありますが、ここではこれくらいのイメージだとします。
しかし、この一連の業務分解を行うのは容易ではありません。ただでさえ、ミスが連発しているチームに通常業務の合間を縫って、これを実施させるというのは無茶過ぎます。不可能なのは、目に見えていますね。リーダーに「お前のチームなんだから、これくらいやり切りなさい。できなればリーダー降格です。」と言い放つやり方で進めている経営者もいらっしゃいますが、果たしてそのマネジメントはいかがなものかなと疑問を持つところ。
さてさて、
このような状況下において、いち早くチームの立て直しを図りたい時、何をすべきか。特に時間は通常業務でパンパン、人員も足りていない。そんな状況です。
尊敬すべき多くの先輩経営者のアドバイスを私なりに解釈するとここで取るべき策は、「仕掛け」ではないようです。仕掛けというのは、上記で述べたような、業務プロセス上でのチェックや再編などを指します。もちろん、「仕掛け」の実行が可能であれば一次策として早急にやるべきですが、今回のように不可能に近い場合は、という意味です。
今回のように不可能な場合、何をすればいいのか。
私は、「チームの文化」を形成すること。だと解釈しました。「組織文化」ではなく「チーム文化」です。組織文化と言ってしまうと、部署や部門など会社内における役割組織の文化と認識される可能性があります。人にひもづくというより、組織(会社内の役割)にひもづいてしまうというイメージです。それだと、その時、そのチームにいる人達に合わない文化だけが形式上のこってしまう可能性があります。
そうではなく「チーム文化」、あくまで、その時、そこに在籍するメンバーでの文化です。
これは、簡単な他の言葉で言いかえれば「チーム団結」「チーム一丸」「チーム一体となって」と言うのでしょうか。
このチーム文化を作ること。それが、ひいてはチーム力を上げていく為の一つの大きな歯車となるようなのです。
文化を形成していく要素となるのは、業務中だけのことに限られません。日頃からの小さなことの積み重ねです。特に人と人との繋がりを感じるポイントにおいて、その要素が散らばっているように思います。
挨拶、感謝、助け合いなど、そのようなところにこそ、チーム文化形成の要素は転がっているのでしょう。
確かに、これならば、チームのヘッドカウントも個々の能力も変化させずとも、また、業務時間を割かなくても出来ることです。
チームリーダーたる人は、自分のチーム力を向上させる上で、どのようなチーム文化を形成していきたいですか?いくべきですか?
早速、明日から取り組んで行きましょう。
一見、地道に思えるこの策が、実は、ミスを減らしチーム力を向上させていく最短の方法なのかもしれませんね。